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間伐材オタクのブログ

間伐を怠った人工林の話

2023.08.08

間伐は、樹冠枝葉が干渉してしまい地表に日が当たらず、下層植物が全く育たないことから・森林整備(間伐)が重要なことで、間伐を怠ると人工林の樹木は光を求め上へ上へと成長を続けますから、ヤシの木の様な形状の細長い樹木となります。

人工林の間伐を行わなければ、森林吸収の量は永遠に増加せず、樹冠の光合成のみとなります、間伐を行うことで人工林の地表に日が当たり下層植物が育つことにより、森林吸収も増加をします。

日本の人工林は、戦争により焼け野原となり木材を大量に使ったことから、森の木が無くなり行政が拡大造林政策を行い、その時期同時に、薪炭からガスや石油に代わるエネルギー革命も起こり、薪炭の原料のナラやクヌギの雑木林も、多くが杉・桧の人工林となりましたので、日本には、利用しきれない膨大な面積の人工林があり、植林後50年以上経過した現在、人工林の木は収穫期に入り伐採可能時期となっていますが、森林整備(間伐)を怠った人工林の樹木は、細長い木となってしまい建築資材としての利用が難しく、小径間伐材のほとんどが、バイオマス発電の燃料となっております。

間伐材オタクは、細長い建築資材として利用が難しい小径国産材の燃料以外の利用方法の技術開発を、30年もやっています。

写真は全く下層植物の繁殖が無い人工林