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間伐材オタクのブログ

間伐はCO2削減に、最も簡単に貢献する

2023.08.10

地球温暖化が加速しCO2の削減が重要なこととなり、CO2の削減ができる森林吸収を増加させる取り組みとしての間伐が、注目をされてきました。

地球温暖化が顕著になる前は、間伐に対しては、良質の木材とするために間伐行い、そのほかの目的として、治山対策や水の涵養のためにも間伐を行っていましたが、間伐材を売って収入を得ることは難しく、昭和の後期には林業が衰退し森林整備(間伐)を怠り、人工林の荒廃が進みましたが、地球温暖化が意識され京都会議COP3(地球温暖化枠組み条約)が開かれ、各国がCO2の削減目標を決め国際約束をし、日本はCO2削減を森林吸収で賄うことを決めたことにより、急激な大規模間伐を始めます。

人工林の間伐は、日本の木材の価値を高め森林吸収の増加もできますから、非常に効果的なCO2削減方法ではありますが、間伐材の有効利用を考えないと、伐採後その場に放置する、伐り捨て間伐となってしまい、朽ちてメタンガスを排出してしまいます。

未利用間伐材を無くすために、日本各地にバイオマス発電所が建設され、現在では燃料の間伐材不足も起き始め、建築資材としての間伐材利用にも悪影響となっています。

間伐材の建築資材としての利用は、CO2の長期固定、間伐による森林吸収の増加、が可能で間伐材を利用した工作物を大量に作れば、大量のCO2の固定となり、環境負荷が少ない低炭素な街並みとなります。

写真は間伐材を最も効率よく利用したロータリー丸太で製作した木塀です