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間伐材オタクのブログ

ウッドデザイン賞1次審査通過 (その1)

2023.08.21

今年はウッドデザイン賞に「那須庁舎の外構」と「木組フェンス」の2つの応募をしました、8月18日に1次審査のメールがありまして、どちらも1次審査を通過いたしました。

1次審査は今まで結構通過はしますが、2次審査で4回ほど落選の経験があります。

2次審査を通過してウッドデザイン賞を獲得したことが2回ありますが、なかなかの難関です。

今年は、栃木県庁の那須庁舎の外構の木製フェンスで応募をしました、那須庁舎は栃木県庁の施設で公共工事です、公共工事に木製フェンスが採用されることは非常に珍しいことなのですが、これは地球温暖化が進みCO2削減ができる国産材利用に期待がかかったことからで、地球温暖化の社会現象は木材産業に需要をもたらしています。

ここで利用した木材は、細い芯のある6cm角の角材で、正真正銘の間伐材です。

間伐で産出される間伐材は、森林吸収の増加にも大きく貢献し、木製フェンス自体はCO2の固定となり、鋼製フェンスとは異なり製造時のエネルギーの消費量も、鉄製フェンスと比べると1/10アルミ製のフェンスと比べるとなんと1/200のエネルギー消費で製造ができ、CO2の固定・森林吸収の増加・製造時の省エネ3つのCO2削減効果があります。

今まで公共施設での利用が進まなかった理由は、耐久性能が低いことからですが、適切な防腐処理を行うことにより、30年以上の耐久性能が実証されています。

写真は那須庁舎の木製フェンスです全長は120mのフェンスです。

全て新のある間伐材で造られています。小径間伐材は乾燥すると必ず干割れを起こしますが、強度には全く問題がありません。