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間伐材オタクのブログ

300年後の人工林の姿

2023.09.01

皆さんは、栃木県の日光に行ったことがありますか?

日光に行く途中で必ず通る道に日光杉並木があるのですが、世界遺産となった最近では、並木を守るために道を迂回するバイパスが出来ていまして、杉並木を見る機会が無くなっているかもしれません。

2025年で杉並木植林300年になります、杉並木は人が植林した人工林ですから、杉並木は、森林をそのままにした時の300年後の人工林の姿なのです。

巨大な杉の木が繁茂した杉並木はすごいものですが、人工林の森林サイクル(植林→育林→伐採)を行わず、植林したまま伐らずに、300年経過すると、杉並木と同じ状態になるのです。

木は巨大ですが、森林吸収は全く行ってはおりません、しかし300年間CO2を固定し続けてはいます、森林火災でもあればCO2に戻りますが、そのままの状況が続けば、CO2の固定も続くのです。

巨木が生い茂るのは、自然環境が守られているような姿ですが、自然の活力は老朽化していますので、若返りをしないと地球の環境は守れないのです。

日光杉並木の写真です。