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間伐材オタクのブログ

人工林の卵=間伐の卵

2023.09.04

8月27に日光へ人工林を見に行きました、春に皆伐(全抜)を行った人工林がどのようになったかの視察です。

見事に植林されて、鹿に食べられないように、樹脂製の網が掛けられていました。

皆伐には植林が必須条件となっています、植林したばかりは、森林吸収は極わずかですが、20年後には森林吸収のピークを迎え、植林された樹木はどんどん太くなります。

ピーク時を過ぎ、伐採気になるころには、森林吸収は減少し、植林当時の森林吸収とあまり変わらなくなるのです。

植林は、周囲に繁殖する植物に負けないように、間隔を密に植え込みます、密にしないと成長時に、枝が出すぎてしまい良質な木材になりませんから、密に植林して樹冠の枝葉により光合成を行い、細長い形とした後に、間伐を行い太い木にするのです。

ですから人工林の樹木は上部にしか枝葉がないのです。

山の上のほうまで、苗を運び植林を行います、信じられないくらいの重労働ではないでしょうか、白い植林苗の養生の写真です。

植林したての人工林は間伐の卵のようなもので、20年後には間伐が必要となります。